クリケット(食用コオロギ)

タイの屋台で売られる昆虫

 最近、マスコミ等で取り上げられる機会の多い昆虫食ですが、タイでは、伝統的に、コオロギの他、タガメ、竹芋虫、セミ、蟻、サソリなどを食用としており、市場や屋台などで調理されたものも多く販売されています。2013年に国連食糧農業機関が、気候変動や人口増加による食糧難の対策として昆虫食に着目する発表をしたことなどから、世界的に昆虫食に対する関心が高まりました。特に、タイでは、年間を通じて養殖が出来、飼育しやすいことなどから、欧米での需要増に伴い、コオロギの生産拠点として、生産量が急増しています。

昆虫食(食用コオロギ)のメリット
① 蛋白源として(低脂肪、他の栄養素も豊富)※
 栄養分析(Chutikarn Farm クリケットパウダー未脱脂)
 タンパク質:63.3%・・・牛肉とほぼ同じ、脂質:11%・・・低脂肪、炭水化物:18%
 その他、食物繊維、カルシウム・鉄などのミネラル、ビタミン類

※弊社取扱のクリケットパウダー(脱脂)Chutikarn Farm 社製の蛋白質の分析結果 80g/100g(日本食品分析センター)

② 環境にやさしい(温暖化ガスの発生が少ない)
 ●1㎏のたんぱく質を得るために排出される炭酸ガス(CO2)発生量の比較
  コオロギ:100g、鶏:300g、豚:1100g、牛:2800g

③ 飼育しやすい
・エサ
 ●1㎏のたんぱく質を得るために必要なエサの量の比較
  コオロギ:1.7kg、鶏:2.5kg、豚:5㎏、牛:10㎏
  ※エサ代も安い(家畜に比べ)
  チュチカンファームで与えているエサの内容
   大豆カス、キャッサバ、米ぬか、米カス、エンサイ(自社工場で栽培:オーガニック)
・場所
 ●1㎏のたんぱく質を得るために必要な土地の比較 
  コオロギ:15m2、鶏:45m2、豚:50m2、牛:200m2
・飼育日数
  コオロギ:45日、鶏:3ヶ月、豚:6ヶ月、牛:2年
・水
 ●1㎏のたんぱく質を得るために必要な水の量の比較
  コオロギ:4リットル、鶏:2300リットル、豚:3500リットル、牛:22000リットル

タイでは、昆虫を食用する食文化が定着しており、クリケット(コオロギ)を飼育する農家も、小規模な農家も含まると30,000軒あると言われます。商業規模でクリケット生産の増加を期待して、2017年に、世界で唯一、タイ農業基準委員会はクリケット飼育のガイドラインを作成しました。(GAP認証制度)。これは飼育農場の構成要素、飼料、水、農場の管理、動物の健康、環境、および記録管理に関するクリケット農場の適正な農業慣行の要件をカバーしています。 目的は、消費者にとって安全な良質のクリケットを生産することです。

弊社が輸入している「チュチカンファームのクリケットパウダー」は、タイ王国GAP認証(適正農業規範)を受けた製品(粉末)です。

●クリケットパウダーを使用した製品例
 「パスタ」「パン」「ケーキ」「スナック菓子」「プロティンバー」「せんべい」など
 風味は、エビの粉末に似ていますので、違和感なく、お召し上がりいただけます。
 ※配合量は、概ね10%程度です(配合量が多いと出来上った製品が固くなったり、割れやすくなる可能性があります)


●アレルギーについて
 甲殻類(エビ・カニ)アレルギーを持つ方が、コオロギ粉末を食べると、必ずしも、アレルギー症状が出るわけではありませんが、甲殻類と類似した成分が含まれていますので、摂取はお控えいただきますようお願いいたします。

●クリケットの機能性に関する論文 

「Impact of Edible Cricket Consumption on Gut Microbiota in Healthy Adults, a Double-blind, Randomized Crossover 」Trialscientific Reports (2018) 8:10762

  (「健康な成人の腸内細菌叢に対する食用コオロギ消費の影響、二重盲検、無作為化クロスオーバー試験」)